「 俺の彼女になってみる? 」
 
 
 
 
 
――放課後 
 
 
 
 
胸のドキドキが止まんない


話って....なんだろう 
 

 
  
葉月は 頑張れって言ってくれたけど


何を頑張れば良いんだろう 
 

  
 
「  しっ失礼します  」 
 

 
  
会議室にはもう先輩がいた


 
 
 
 
シーンとした部屋


心臓の音が聞こえそう 
 
 
 
 
「  ....ああ、沢  」


「  はいっ

   話、って…  」


 
 
先輩は立ち上がり私に何かを渡した


ただの書類。 

 
  
 
「  それ、沢のクラスの出し物、まだ決まってないみたいだから

   明日、提出して  」 
 
 
 
  
 
それだけ、か…


がっくりと肩を落とし、俯いた 
 
 
 
 
「  がっかりした?  」 

 
  
 
驚いて顔を上げると


悪魔のような笑顔の先輩がいた。 

 
   
 
「  そっか-

   沢って意外とそういう子なんだ?  」

 
 
 

 
 
 
 
先輩がジリジリと近寄ってくる


...怖い... 
 
 
 
 
「  な、なんですか...?  」

 
 
 
唾を飲み、一歩下がった


先輩はどんどん近寄ってくる 
 
 
 
 
涙が溢れてきた


怖くて怖くて

 
 
「  せん...ぱいっ  」 
 
 
 
 

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