どんな君でも
1-優-


「ねー留衣ちゃん。この服ならどの靴がいいかな。」


「えぇっ…」


私は、真島留衣(マシマ ルイ)。

今、デパートで友達(…といっても歳上なんだけど)の買い物に付き合っている。


彼は柴原雅也(シバハラ マサヤ)。


「ねー聞いてる?」

「聞いてるよ。…この靴なんかどう?」


ピンクの蛍光色で模様の入った服を着ている彼にパステルピンクの靴を勧めた。


「そもそも…着てる服がダメだと思う。」


てゆうか、どこで売ってんのそんな服…。


「え、やっぱり?」



ははっと彼は笑って、コートを羽織る。


彼の洋服のセンスは、どこかちょっと抜けていたが、それを着こなすところはかっこよかった。


.

< 1 / 14 >

この作品をシェア

pagetop