どんな君でも
3-暴-
トイレの前を通ろうとしたとき彼が私を引っ張った。
「えっ、どう…「しーっ!」」
彼と私は柱の後ろに隠れた。
「やっべぇ…野村がいる。」
「野村…?」
彼によれば野村(ノムラ)という奴はすごく面倒くさいらしく会いたくないらしい。
その村田…じゃなかった野村が近づいてくる気配がした。
「隠れるよ。」
雅也は私の手を引いて男子トイレに入った。
…え、男子トイレ?
「ちょ!?」
「ちょっと、我慢して、ね?」
そんな笑みで言われたら、我慢するしかないじゃん…。
黙って下を向く。
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