あなたへの愛を想いながら・・・ 〜第一章〜
「空・・・無事で・・・
よかった・・・」


「マサ・・・」


「空、ここは素直にならな。」


「えっ!?」


二人の前に月人が歩み寄ってきた。



「これがマサの想い。
こんな時は素直にならなあかんよ。」


「月人さん・・・」


「す、素直な・・・空なんて・・・
空じゃ・・・ないやん・・・」


マサは必死に声を絞り出す。



「フッ、おまえもか・・・」


そう言って、月人は笑った。



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