あなたへの愛を想いながら・・・ 〜第一章〜
「じゃあ、俺は大切な人を
迎えに行って来るから、
空、マサを頼むな。」


「あっ、はい・・・」


大切な人・・・?


「フッ。
マサ、こんな時ぐらい甘えや。」


マサは頼りなく右手を挙げ応えた。



「じゃあ、行って来る。」


月人はそう言うと走って行った。



「月人さんの大切な人って・・・?」


空が首を傾げながらマサを見ると、
マサは静に目を瞑っていた。









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