ダイヤモンド
9.私達のルール
「トモミちゃんは何飲む?オレは車だから、ノンアルコールにしないとな。」
「私、いつものピーチカクテル」
行き付けのバー。
いつもの男性。
お気に入りのお酒。
オーダーをとるのも…
いつもの彼。
「ピーチカクテルと、こちらのノンアルコールカクテルでよろしいですか?」
「チアキ…いつものおつまみもお願い。」
「分かってるよ。」
オーダーを終えた彼はカウンターへ戻ってカクテルを作り始める。
「トモミちゃん、今日もまたごめんね。」
私の隣に座る大人の男。
「いーよ。お姉ちゃんの我が儘の凄さは私もよく知ってるし。すーぐヒステリー起こすし。」
「ほんと、助かるよ。今日も仲裁ありがとな。」
この大人の男。
私の姉の旦那。