ダイヤモンド


最近、次々と結婚していく私の友達たち。


初めのうちは良かった。


私達ももうそんな年かぁなんて呑気なことを思ってた。






でも、既婚者の友達が増えていくごとに




「ユリとヒロの結婚式には私達も呼んでね。」



なんて、槍が降ってもありえないことを言われるたびに、

うんざりして結婚式から帰る回数が増えていった。





そして、私は最近ようやく気づいたのだ。



私が結婚したいのは、彼ではないんだと。





彼のことは好き。



嫌いじゃない程度には。


だからといって、私は彼との結婚なんて、考えたことは一度もなかった。










< 114 / 139 >

この作品をシェア

pagetop