ダイヤモンド


この印が消えるまでは他の男が彼女に触れる心配はしなくていい。



消えたら……



彼女はオレとは無関係……




彼女を狙ってる男の多さはオレが一番分かってる。



オレが気ぃ抜けば、誰かが彼女に告白する。


彼女はやんわりと断るか、全く気づかないかで、気にしていない様子だったが、オレは気が気じゃなかった。




あんな可愛いのに、自覚はないし


しっかりしてそうで、天然だし…



男がほっとくわけがない。



それをどーにか、かっさらって、勝手に自分のものにした。



彼女にとって、たった一度の大切な初めてはオレがもらった。




彼女はオレの愛し方しか知らない



オレだけの愛し方しか知らない彼女がもっともっと愛しくて仕方なかった。






*。+゚

何回か彼女から誘われたこともあった。


無自覚なのか、わざとなのかは判断しかねたけど。



「シャワー借りるね。」



勝手にバスルームにこもる。




オレはもうパニック寸前。


誘ってくれてるのか、

ただシャワーが浴びたいだけなのか。





出てきた姿がバスタオル1枚だった時は、
鼻血吹きそうだった。



「ヒロも…シャワー浴びて…?」



甘えた瞳と甘えた声…



それ、反則だろ………





無言でバスルームに入る。


自分を落ち着けるためにゆっくりシャワーを浴びた。








< 134 / 139 >

この作品をシェア

pagetop