ダイヤモンド
待ち合わせ5分前。
オレを呼ぶ声が聞こえてそっちを見た。
まぁ、待ち合わせ時間よりも早く来たから許してやるか…
雪がふわふわとアスファルトに積もっていく。
その上を嬉しそうに走ってくる彼女。
そんなに走ったら、こけるだろ…?
そんなことを思いながら彼女の方へオレもゆっくり歩き出す。
「待った?」
「今、来た。」
「ふふっ。ありがと。」
なぜか嬉しそうに笑う彼女。
“何が?”
聞こうとしたがやめた。