ダイヤモンド
私の頭をポンポンと軽く叩いた後、彼は私を残してベッドから出ていった。
彼が今日の晩御飯を全部作ってくれるらしい。
私も手伝うって言ったのに……
っていうか、彼にご飯任せて大丈夫なのかな…?
……………不安。
でも、できるまで寝ててって言われたし…
彼の料理なんて食べたことないから気になるし…
寝とこう。
――――――――……
――――――……
――――……
「……さ。………美沙。」
「………ん。」
「……美沙ちゃーん!!」
「……あ、篤史……おはよ。」
ちゃっかり、爆睡していた私。
眠たい目をこすりながら、起き上がった。