ダイヤモンド


もう…彼女にどう思われたって構わないと思った。


好きな男がいたって構わない。



オレが奪う。



誰かに彼女をとられて苦しむくらいなら




彼女をオレのそばに縛りつけて、自分の罪悪感で苦しむ方がずっといい…






――――――――……

――――――……
―――……



「…………美沙…」



名前を呼ぶと潤んだ瞳でオレを見つめる彼女。



それだけでオレの心は満たされていく…





ここはオレの部屋。



持っていた上着をソファーに置いて、ネクタイを緩める。




彼女は何も言わずに黙ってここまでついてきた。



いいってことなのか…?



酔っている彼女の肩に手をおいて、顔を寄せた…





彼女の瞳が閉じて、ゆっくりと重なった唇。






もう、後には戻れない…


オレの気持ちを彼女に伝えるんだ……








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