ダイヤモンド
5.忘れられない


彼女からいきなり別れを告げられた。



目の前には、オレが渡した合鍵。





別れてからやっと彼女の大切さが分かった。



なんでオレは彼女をもっと大切にしなかったんだろう…


なんでオレは彼女にもっと優しくできなかったんだろう…





後悔してももう遅い





ケータイが鳴るといつも彼女からじゃないか…と毎回期待する自分がいい加減嫌になってきた。





強がって、友達といるときは平然としてるけど

正直、もうツラい…



限界だ……



“新しい女早く作れ”


そんなこと、テメーらに言われたくねーんだよ!


作っても、忘れらんねーんだよ…っ!!





いつも女を彼女と比べてるオレがいるんだ…





彼女だったら、ここで笑ってくれるのに…



彼女だったら、こんなワガママ言わないのに…



彼女だったら、微笑んでオレを受けとめてくれるのに…








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