ダイヤモンド
彼女からのメールに返信しないままその日は終わった。
頭が混乱していた。
自分が分からない……
――――――――……
あいつと喧嘩してから1週間がたった。
いつも通り大学から帰ってくると、マンションの前にあいつは立っていた。
「淳……ごめんなさい。」
オレに謝る姿はとても寂しそうで…
“悪いのはオレだ。なんでお前が謝るんだよ。”
そう言って抱きしめてやりたかったのに
不器用なオレ。
「別にいいけど。気にしてねーし。」
こんなことしか言えない…
「…そっか。」
あいつはそう呟くと、“じゃあね”と言って帰ろうとした。
……は!?
なんで帰ろうとしてんだよ!?
普通、このままオレの部屋にくるだろ!!
帰ろうとする彼女の腕を掴んだ…