ダイヤモンド


「そろそろ降参して、とっととその厚化粧落としやがれ!!」



まだ洗面台でバトル中。


「厚化粧で悪かったわね!!とにかく私は化粧落とす気なんて微塵もないから!!」





すると、いきなり私の手首を掴んでいた手の力が緩んだ。




ホッ…




安堵して、やっと解放されると思ったつかの間。






ぎゅっと抱きしめられた。





「なぁ…どーしても……ダメ?」





今度は下手に回ってきた彼。



その手には乗るか!!!





「ダメ。」



「何で?……オレは前の彼氏とはちげぇよ?」





……ドクン…





彼の言葉が胸に刺さった気がした…









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