Last Love
爽麻の意地悪
リビングに入って、ソファに座る。
このソファの座り心地、いいかも。
ふ、とやった視線の先には…
「!!」
着替え中の爽麻が。
「ちょ、ちょっと!」
「何」
とっくにいつもの表情に戻ってる爽麻が、あたしの方を振り向く。
いや、やめて!こっち見ないで!!
「何で普通に着替えるの!?」
いやでも視界に入ってしまうその体を、見ないようにと俯く。
「慣れろ」
「慣れろって言われても!絶対に慣れないよ!!」
そんなの、見てられないよ…。
あたし、次はドキドキで死んじゃうんじゃないの?
なんて、おかしなことを思ってしまうくらい、あたしは冷静でいられない。