Last Love
「説明するとね?…シオリちゃん、倒れたんだよ。俺が触れられないことは分かってた。だけど、爽麻は触れることが出来たんだ。」
「どうして…?」
「それは、よく分からないんだけど…。とりあえず爽麻がシオリちゃん抱えて、帰って来た。」
そうなんだ……。
「大丈夫?」
「あ…うん。ごめんね。」
こんな弱々しい声で大丈夫って言っても、説得力ないけど…。
きっと、ものすごい心配をかけてしまったと思う。
突然倒れたなんて、驚いたはず。
「良かった。」
少しだけ安心したように、圭君は微笑んだ。