Last Love
目撃
「爽麻~!!」
ぐっすり寝てる爽麻の体を必死で揺する。
それが、あたしの毎朝の日課でもある。
「ん…」
ゆっくりと開く2つの瞳。
バチッと目が合って、あたしはすぐに逸らした。
「…はよ」
「お、おはよ!」
爽麻を見ずに、あたしはベッドから離れて、慌ててソファに座る。
…いつになったら慣れるんだろう。
毎朝起こしてるのに、そのたびにドキドキしてる。
幽霊に熱なんてないはずなのに…熱があるみたいに体が、顔が、熱くなるの。
…どうして、かな。
その理由が、見当たらないの。