Last Love



「でも、大丈夫だから」




そう言って、爽麻の大きな手があたしの頭を撫でた。




…なぜか、涙がこぼれそうで。




でも、ぐっとこらえた。




「…ありがと」




あたしは、爽麻に小さくお礼を言った。




ここで泣いたら、爽麻が困っちゃう。




「じゃな」




「行ってらっしゃい!!」




爽麻のおかげで、あたしはスッキリできた。




手を大きく振って見送る。




そんなあたしに、優しく笑ってくれた。




「ありがとう」







< 200 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop