Last Love



思わず視線が彼に動いてしまった。




そして、さらにビックリさせられた。




いつのまにか、あたしの真後ろにいた。




真っ直ぐな瞳が、あたしを捉えてる。




あたしはというと、かなり動揺してて、目が泳いでるのが自分でも分かるくらい。




「…今、なんて」




「ここに住め」




聞き返したあたしに、即答する彼。




聞こえた言葉はやっぱり一緒で、聞き間違えてはなかった。




……どうして、急にそんなこと。




今さっき“ごめん”って言ったのはそっちなのに。




あたしがここに住んでどうするの?





< 21 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop