Last Love

再会




「爽麻…」




ポツンと呟いた声が、暗闇に溶ける。




辺りは真っ暗で、人の気配は全くしない。




…もう、夜になってしまった。




爽麻は、来ないまま。




やっぱり…来ないのかな…。




でも、もう少しだけ…待ってたい。




「おいっ…危ねーぞっ」




「!!!」




声が出なかった。




「降りろっ」




「っ…」





あたしは、言われるままに地面に降りた。





< 222 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop