Last Love



急に緊張してきて、言葉が出てこない。




…大丈夫。落ちついて、あたし。




「あ…あたしはっ…」




「………」




「爽麻が大好きっ…」




――想いが、零れた。




もう隠すなんて無理なんだ。




この気持ちを抑えるなんて、あたしには出来ないの。




「…シオリ」




「っ」




「俺も好きだ」




その言葉に、あたしは何も言えなくなってしまった。




ただ、涙だけが次から次へと溢れて。








< 236 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop