Last Love



「ねぇ爽麻」




「…ん?」




あたしが突然口を開いたことに、驚いた声が聞こえた。




爽麻の視線が、あたしに向いてるのが分かった。




「どうして、あそこに来たの?」




だって、約束してた訳じゃないんだもん。




それなのに、今日、あそこに来た。




「覚えてたんだよ」




「…え?」




「今日が、お前と出会った日だってこと」




うそ……。




覚えててくれてたの?






< 241 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop