Last Love
「15歳で、中学を卒業したときだった。」
あたしは静かに目を閉じて、流れてきた映像を1つ1つ話し始めた。
××××××××××
友達と遊ぶ約束をして、春休みを思いっきり楽しんでいた。
高校では恋して、デートしてみたいな。
そんな夢を抱きながら、毎日を過ごしてた。
友達とは別々の高校に行くことになってしまったけど、寂しくなくって。
毎日一緒にいた人がいなくなるってこと、まだ実感が湧かなかったんだと思う。
それから、家族はとっても仲良くて、みんな大好きで。
これからもずっと、変わらない日々を過ごせるって思ってたのに。
―――それは、いつもとなんら変わらない日のこと。
突然、の出来事だったんだ。