Last Love



「シオリちゃん」




「…うん?」




真剣な瞳をした圭君に、ちょっと不安になる。




「本当に…もうお別れなの?」




圭君の瞳が、揺れている。




「…はい」




ごめんね、圭君。




また、悲しい思いをさせてしまうことを、どうか許して。




「…そっか」




笑ってるけど、笑ってなかった。




それを見てて、すごく胸が痛かった。




圭君は最近、そんな笑顔しかしてない。





あたしのせいだ…。





ごめんね、圭君。





< 348 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop