Last Love

女の子




その日の夕方。




いつも通りに過ごしてたら、インターホンが鳴った。




圭君かな?…っと予測してみる。




変わらずダルそうに玄関に行く爽麻を見つめる。




ガチャっと開いた扉の向こうから現れたのは……




圭君ではなく、“女の子”だった。




見たことのある、“女の子”。




その“女の子”は、あたしに邪魔だって言った子。




その子の視線は、真っ直ぐにあたしにだけあった。




「入るよ」




そう言った女の子は、家に入って来る。




あたしはドキドキしながら、立ったまま。




目の前に、女の子がやって来た。





< 401 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop