Last Love
爽麻があたしをじっと見つめる。
…そんなに綺麗な瞳で見つめないで下さいお願いします。
そう心の中で呟いてみても、爽麻には届かない。
「な、何?」
おそるおそる、小さな声で聞いてみた。
「お前、飯とか食わねーのか」
飯? ご、ご飯のことかな…。
「い、いや食べないよ」
「腹減らないのか」
「生きてないから…」
幽霊は、栄養を必要とはしないから…。
「そうか」
あたしが呟いた言葉に、爽麻は納得したみたい。