Last Love



「じゃ、行って来る」




「いってらっしゃい…だっけ」




「当たってるから」




「やった!いってらっしゃい!!」




靴を履き終わった爽麻が、あたしを見て苦笑い。




「じゃーな」




「あっあたしも一緒に」




閉まりかけた扉から、慌てて外に出た。




「お前、遠くに行くなよ」




「大丈夫だって!!」




そんなに言わなくっても…。




もしかして、あたしのこと、心配してくれてるのかな。




なーんて、ちょっとは自惚れちゃってもいいの?







< 92 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop