運命って信じる?
トーマは冷たく
「どうせくだらないそこら辺にいる奴だろう?お前は俺の言う事を黙って聞いていればいいだけだ。」
とアリスに言い放った。
アリスはキッと表情を変えた。
「私の運命の人はそんな人じゃないわ。そして、私はあなたの操り人形でも、籠に閉じ込められた鳥でもない。何を勘違いしているのかしら?」
「…お前はまた地獄を見たいのか?」
トーマは勝ち誇ったように言う。
「私はもう地獄を見ない。見るのはトーマ、あなたよっ!」
「ふっ、小娘が。では、その運命の人やらをここに連れて来い。」