運命って信じる?
――翌朝
僕達は家を出て扉のある場所へと向かった
「シルクとはここでお別れだね」
「ライトお兄ちゃん…いやだよおおおおお!」
泣き喚くシルク
無理もない、まだシルクは小学生だ
あんなに勇敢に敵に立ち向かったシルクでも別れはやはり辛い
出会いがあれば必ず別れがある
出会いとはそおいうものだ
「ごめんね…」
シルクの泣いている姿に僕も悲しくなる
「でもまた会えるから!」
笑顔を作る僕
シルクとは笑顔で別れたかったから
「本当に…また会えるの?」
「ああ!そうさ!だからほら笑って!僕はシルクの笑っている顔が好きなんだよ?」
そう言うとコクンと小さく頷いてシルクも笑った
「わかった!!」