運命って信じる?




「ところでさ、」



そう切り出したのはナイトだった



「なんで時計台の前に俺達はいるんだ?」


「知らないわよ。みんなここで倒れていたんですもの」



ナイトの問いかけにアリスは答える



「…ねえ。扉はどこ?」



今度は僕がナイトとアリスに問いかける


だけど2人は信じられないことが起こったと言う



「それが何処にもねーんだよ」



急いで時計台の扉を開く


軋む音が耳を劈くように鳴る


真っ暗闇な世界がどこまでも続く


扉は無かった



「どこにいったんだ…?」



あの魔界に行くときに使った大きな扉が無い


不思議なことだった


奇跡がまた1つ起こったのか…?


状況を確認しよう。


僕、落ち付いて。





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