運命って信じる?





正直言うと実感が全くない


あれだけ長い間魔界で暮らして冒険みたいだった日々が


今では夢のように感じられる



「今日はさ、色々な事があったね」


「ええ、そうね」


「面白かったな」



さっきまでのことを昔のように思い出す



「こんなこと、もう一生ないかもね」


「ないだろ、こんなこと」



笑うナイト



「何言ってるの?まだまだこれからあるじゃない!」



期待に胸を膨らませるアリス



「考えてみれば僕達まだ高校1年生だよ」



思い出したように呟く僕



「そうだった」


「忘れてたね」


『アハハハ!』



こんな幸せな時間が続けばいいと僕は思った


皆が笑えるなら、それだけでいいと思った




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