運命って信じる?




僕はこんな時間を大切にしたい



「あのさ、」



風が一瞬吹き僕の声はかき消されたように思えた



「どうしたの?」



だけど君は僕の小さな声にも反応してくれる



「え、えっと…」



勇気を振り絞れ、僕



「なあに?」



隣にいるナイトが早く言えとばかりに僕を見てくる



「アリス…ううん、愛梨」



言うんだ、もうお互いの気持ちに気付いていると思うけど



「僕は…僕は!」



君に出会えて良かった。


出会えたのが君で良かった!



「西川愛梨のことが大好きです!」



隣でよく言ったと頭をなでてくるナイト


微笑む君は桜のように美しくて



「私もよ!智樹!」



僕の心を桜色に染めた


魔女の笑顔は桜色のように美しく綺麗だった



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