最初最後彼氏!
幼なじみ 【修斗side】
俺は、斎藤修斗。
幼なじみに高杉雄という奴がいる。
俺はこの前、雄のいる学校に転入した。
表向きには親の事情、ってことになっている。
雄には、親の事情と花恵さんのことで転入したことになっている。
でも、雄も鈍感だよな。
俺と、花恵さんが手を組んでることに気付かないんだぜ?
まっ、正直に言うと手を組まされてる。
昔、雄の家に遊びに行ったとき。
確か、中3のときだったかな。
内緒で行ったから案の定雄はいなかった。
そこで、俺は雄の部屋で待ってたんだ。
すると、下から物音がしたから、雄が帰ってきたものだと思った。
だから、下におりてみたんだ。
すると、綺麗な女の人がいた。もちろん知らない人。
「誰ですか?」
その人は、口角をあげニコリと笑って
「初めまして、佐山花恵です。雄くんの婚約者です♪」
そん時は(あぁー、ついに来たか。)って感じだった。
俺らは会社の跡継ぎ。
だから、婚約者がいてもおかしくない。
「雄くんは?」
年上か・・・。なんか、こいつ・・・。
「いませんよ。出かけてます。」
いねぇから早く帰れよ。
「そっか、じゃ、待たせてもらお♪」
はっ?!こいつ頭おかしい。
「あなたともお話したいし♪」
げっ。まじかよ・・・。
渋々、こいつの後ろを着いてリビングに向かった。