最初最後彼氏!
「どうしても雄と話がしたいんです!
 寝ててもいいんです。会わせてください!」


今日じゃなきゃ・・・。

明日じゃダメなの・・・。


「だから、寝てるって言ってるでしょ!?いい加減にして!
 あんた邪魔なのよ!早く消えてよ!」

「お二人の邪魔なのは分かってます・・・。でも5分だけでいいんです。
 お願いします!」

「いい加減にしてって・・・、言ってるのが聞こえないの!?
 帰りなさい!」

花恵さんが手を振り上げた。

叩かれる・・・!!


バシッ


痛・・・く、ない・・・?


「いい加減にしろ。近所迷惑だ。」

「ゆ・・・、雄!?」

「離して雄くん!全部悪いのはこの女なのよ?なんで庇うの?」

「庇う庇わないの問題じゃねぇだろ。うるせぇっつってんだよ。」


・・・話すなら今しかないよね。


「雄っ!あの・・・、話があるの。」

「お前も早く帰れよ。もう暗いんだから。」

花恵さんがあたしを睨んできた。

そして花恵さんの腕を離しながらあたしを見ずに言った雄。

「お願い・・・。5分だけでいいから・・・。」

「だから、邪魔なのが分からないの?」

なにも言わない雄。

「雄・・・。」

「・・・花恵さん。今日のところはもう帰ってください。」

「雄くん・・・?」

花恵さんをきつく睨みながら言う。

「お前が邪魔だって言ってんだよ。」

「!?・・・分かったわよ!帰れば良いんでしょ!?」


雄に言われたのが効いたのかすぐに帰っていった。



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