最初最後彼氏!
「そーだ。奈美。腹減ってないか?おかゆかなんか持ってくるか?」

「少しお腹空いた・・・。でも、雄っておかゆ作れるの?」

「奈美、俺をバカにしてんの?おかゆくらい作れるし。」


まぁ、ただご飯炊くようなものだからね。


「ちょっと待ってろ。今持ってくるから。」

「ゲホッ。・・・ありがと。」


なんか、たくさん迷惑かけちゃったなぁ・・・。

今度、ちゃんとお礼しなきゃ。


「奈美、持ってきたぞ。」

「あれ?早いね?」

「さっき作っておいたやつ。ちょっと冷めてたから温めてきた。」

「ありがと。」


食べようと思った・・・けど。


「雄・・・、あの・・・。」


・・・スプーン。


「俺が食べさせてやるよ。」

「いっ、いいよ!自分で食べれるから!」

「いいから。それとも口移しがいいの?」

「・・・あーんでお願いします。」

「・・・しょうがねぇな。俺的に口移しが良かったんだけど。」


口移しでおかゆなんて冗談じゃない!


「あーんでお願いします。(本日2度目)」

「ほら。口開けろよ・・・。」


ちょっと気分が落ちてる雄は気にしない。


「あー・・・ん。」


パクッ。

あっ、おいしい!


「おいしいー!」

「当たり前じゃん。俺特製の卵粥だからな。」


さすが雄。どこまでも俺様。

< 147 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop