最初最後彼氏!
あれから一週間が経った。
そして今日は花恵さんと会う日。
雄は応援してくれた。
『お前が思ってること全部ぶちまけろ。』ってね(笑)
そして待ち合わせのカフェに到着。
・・・あっ!もう来てる!
「遅れてすみません!」
「あなたが呼んだくせに遅刻なんて良い度胸じゃない。」
「本当にすみません・・・。」
「いいから早く座りなさいよ。目立つじゃない。」
「はい。」
花恵さんはアイスコーヒー。
そしてあたしはアイスティーを注文し、一息つく。
しばしの沈黙の末、先に口を開いたのは花恵さんだった。
「で?話って何?あたし、暇じゃないんだけど。」
「・・・雄のことです。」
全部、全部言うんだ。
今じゃなきゃ、いけないんだ。
「雄が花恵さんと付き合うことになって、あたしは本当に悲しかった。でも、好きだからこそ祝福しなきゃとも思いました。」
花恵さんは視線こそあたしに向けないものの真剣に話を聞いてくれている。
「でもダメだったんです。あたしも花恵さんと一緒で雄が好きだったから・・・。諦めたくなかったんです。それで落ち込んでいるときにある人に言われたんです。『弱くない人なんていない、人は自分の弱さを知って強くなっていくものだ』って。・・・だから、一緒に強くなりませんか?」
「・・・え?」
「花恵さんは過去じゃなくて今を生きないとダメなんです。もしこの先、雄が花恵さんを選んだなら、あたしは祝福します。今の花恵さんは自分の弱さとか、苦しみを知っているはずだから・・・。だけど、きっと花恵さん自身が選ぶ道があるんだと思います。・・・あたしにもその道を探すお手伝いをさせてくれませんか?」
あたしが言い終わる頃には花恵さんは泣いていた。
だけど、その泣き顔は綺麗だった。
人を傷つけることを知らない少女のような泣き顔。
「っ、ごめんなさいっ・・・!たくさん傷つけてごめんなさいっ!・・・あたし、分かってたの・・・。雄くんの笑顔が消えること。それでも一緒にいたかった。・・・最低よね・・・(笑)」
そして今日は花恵さんと会う日。
雄は応援してくれた。
『お前が思ってること全部ぶちまけろ。』ってね(笑)
そして待ち合わせのカフェに到着。
・・・あっ!もう来てる!
「遅れてすみません!」
「あなたが呼んだくせに遅刻なんて良い度胸じゃない。」
「本当にすみません・・・。」
「いいから早く座りなさいよ。目立つじゃない。」
「はい。」
花恵さんはアイスコーヒー。
そしてあたしはアイスティーを注文し、一息つく。
しばしの沈黙の末、先に口を開いたのは花恵さんだった。
「で?話って何?あたし、暇じゃないんだけど。」
「・・・雄のことです。」
全部、全部言うんだ。
今じゃなきゃ、いけないんだ。
「雄が花恵さんと付き合うことになって、あたしは本当に悲しかった。でも、好きだからこそ祝福しなきゃとも思いました。」
花恵さんは視線こそあたしに向けないものの真剣に話を聞いてくれている。
「でもダメだったんです。あたしも花恵さんと一緒で雄が好きだったから・・・。諦めたくなかったんです。それで落ち込んでいるときにある人に言われたんです。『弱くない人なんていない、人は自分の弱さを知って強くなっていくものだ』って。・・・だから、一緒に強くなりませんか?」
「・・・え?」
「花恵さんは過去じゃなくて今を生きないとダメなんです。もしこの先、雄が花恵さんを選んだなら、あたしは祝福します。今の花恵さんは自分の弱さとか、苦しみを知っているはずだから・・・。だけど、きっと花恵さん自身が選ぶ道があるんだと思います。・・・あたしにもその道を探すお手伝いをさせてくれませんか?」
あたしが言い終わる頃には花恵さんは泣いていた。
だけど、その泣き顔は綺麗だった。
人を傷つけることを知らない少女のような泣き顔。
「っ、ごめんなさいっ・・・!たくさん傷つけてごめんなさいっ!・・・あたし、分かってたの・・・。雄くんの笑顔が消えること。それでも一緒にいたかった。・・・最低よね・・・(笑)」