最初最後彼氏!
「あなた、何で雄くんと付き合ってるのよ!?」

なんでって言われても・・・。ねぇ・・・。

「黙ってないでなんか言ったらどうなの?」

「・・・。雄が告白してきたから付き合ってる。それだけ。」

はっきりと言ってやった。

「はぁ?雄くんがあなたに告白するわけないでしょ?あなたが無理矢理付き合ってもらってんでしょ?(笑)」

イライラしてきた・・・。

「本当だから。疑うなら雄に聞けばいいじゃん。」

女の子達もあたしの言葉にイラッときたみたいで、

「生意気なんだよ!あんたと雄くんが付き合うわけがな・・・」

「現に付き合ってるけど?俺ら。」

あたしの背後から雄の声が聞こえた。

「「「雄くん!!」」」

雄・・・。来てくれたんだ・・・。

「俺からこいつに告って、付き合ってる。まだなんか文句ある?」

すごい挑発的な目をしてる雄。

「だ、だって、小村さん!前に彼氏なんていらないって言ってたじゃない!!」

「だから?今はこいつと俺が付き合ってる。過去のこと引っぱり出してうだうだ言ってんじゃねぇよ。」

「っ・・・!」

女の子達は言葉を失った。

「行くぞ。」

雄はあたしの手を引っ張って教室に戻る。

「なんであたしが呼び出されてるって分かったの?」

「並山が教えてくれたんだよ。お前が連れて行かれたって。」

美奈・・・。雄に教えてくれてたんだ・・・。

「それに、前に言ったろ?守ってやるって。」

守ってやる・・・?言われたっけ?

「奈美が初めて俺んちに来た日に言ったろ?」

・・・あぁー!雷鳴って怖かったときに言ってくれたんだった・・・。

「ありがと。嬉しかった!」

そして教室に入ると美奈が抱きついてくる。

「奈美~!ゴメンね~!助けに行けなくて・・・。」

美奈も心配してくれてたんだ・・・。

「大丈夫だよ!雄がきてくれたし!」

美奈は微笑んで

「よかったね!」

と言ってくれた。

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