最初最後彼氏!
うるさいから、いつもトイレに行ってたり、

廊下にいたり、こうして親友の美奈のところに来たりしてる。

美奈とは入学式の時に知り合って、

「名前逆じゃん!!ww」ってことで

すごく仲良くなったんだ!

いつも美奈の席で雑誌を読んだり、おしゃべりしたりしてる。

意外とこの朝の時間が好きなんだ♪

いつものように美奈と話していた。

すると突然美奈が

「ねぇ、奈美?奈美は彼氏欲しくないの?」

と言ってきた。

「彼氏ぃ?いらないよん♪ひとりでも生きていけるし!」

「でも奈美、友達多いじゃん!男女どっちも!
告られたり、合コンの誘いとかないの?」

・・・。確かに中学の時は彼氏が欲しいと思った時期があった。

でも、大事な友達が彼氏にこっぴどく振られたんだ。

それで、あたしは彼氏なんていたって、いつかは捨てる。

だから必要ないと思った。

それ以来、あたしは「彼氏が欲しい」

なんて一切言わなくなったんだ。

「告られんのはたまにあるよ?
それに合コンだってたまに誘われるけど、興味ないしさ!」

笑顔で答えた。すると美奈は・・・。

「この学校で彼氏いらないなんて思ってる女子って、
奈美くらいだよ?」

って言ってきた。

確かに美奈は可愛いし、かっこいい彼氏だっている。

一応あたしが彼氏を作らない理由を知っている。

でも、美奈は「彼氏つくんなよー!」って

毎日言ってくる。

そして、あたしは必ず同じ事を言う。

「いらないよ!」・・・と。

そのたびに美奈が寂しそうな顔をする。

だから、「ひとりでも生きていけるって!」

と笑ってごまかす。

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