最初最後彼氏!
サービスでクッキーを出しているのは本当。

でも、スタッフみんなで作る。

たまたま雄に差し出したクッキーはあたしが焼いたやつだったのだ。


帰り道・・・。

「雄ってさ、甘いもの好き?」

いつもブラックコーヒーを飲んでるから嫌いなのかな・・・?

「嫌いではない。でも甘すぎるのは勘弁だな。」

「じゃ、じゃあ!今日のクッキーは!?」

雄の反応をうかがう・・・。

「上手かった。甘すぎなかったから食べやすかった。」

・・・良かったぁ!!安心したぁ!

「あれね、うちのスタッフみんなで作ってるやつなんだけど、今日、雄に出したやつは、たまたまあたしのだったの。」

「だから、あんなに上手かったんだな。」

雄はサラッと照れる言葉いつも言ってくる。

・・・いまだに慣れない・・・。恥ずかしいよぉ!!

「奈美って料理得意なんだな。」

「うん。だって、自炊してるもん!」

「そっか。そうだよな。いつも並山と一緒に弁当食ってんだろ?あれも手作り?」

知ってたの!?

「うん。朝5時に起きて作ってるよ。」

「すげーな!じゃあ、明日、俺にも弁当作ってきてくれないか?」

へっ?雄に?あたしが?お弁当を!?

「あたしで良ければ作るけど、いいの?」

「お前の作る飯、食べてみたい。」

本当に照れる!!

「分かった。明日は雄の分も作ってくるね。」

「・・・サンキューな。」

雄があたしのお弁当食べてくれるんだ・・・。

気合い入れなきゃ!!

「じゃ、また明日な。同じ時間に迎えに来る。」

「うん!ばいばい!お弁当楽しみにしててね!」

ばいばいしてあたしはお風呂に入ってすぐに寝た。

だって、雄の分もお弁当作るから、いつもより頑張って作らないといけないしね!

明日も頑張るぞー!

自分に元気をいれてから寝た。
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