最初最後彼氏!
その日の放課後、あたしはバイトに行った。

うちの学校はバイトがOKな学校だし、

今は親がいないのでバイトをしている。

一応親から仕送りはくる。

でも、やることがないあたしはバイトを始めた。

あたしが働いているのは駅前の少し大人な感じのカフェ。

しずかで、OLやサラリーマンといった感じの

大人達がくることが多い。


あたしはいつも通り、バイトの準備をしていた。

お客様の注文を取り、出来たものを運び、
渡して、お会計をする。

簡単に言うとこんな感じの仕事。

バイトの仲間ともすぐに仲良くなれた。

なかでも一番仲がいいのは、

鈴木翔平

同い年で、女子のような可愛い一面もあり仲良くなった。

「奈美!今日も一緒だったのか!頑張ろーぜ!」

「今日も一緒だったんだね(笑)最近いつも一緒じゃん!」

あたしは1週間で3回、翔平は1週間で4回バイトをしている。

最近はあたしが出る日には必ず翔平がいる。

「なんか運命なんじゃね?(笑)」

「気のせいじゃね?(笑)」

「おい!テメッ・・・!」

というようなくだらない話で盛り上がっていた。

すると、年下の沙也加ちゃんが

「そろそろ入らないと怒られますよ(笑)」

と言ってた。

6時からバイトで、

今、5時58分。

「「やばい!!」」

あたしと翔平の声が重なった。

すぐに仕事場につき、お客様を待っていた。
< 5 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop