最初最後彼氏!
雄の過去
「俺さ、中2までは普通に学校行って、友達と遊んで、みんなとバカやって、何もかも普通だったんだ・・・。」
今の雄からしたら全く想像がつかないよ・・・。
「中3になって、2ヶ月くらいたった時かな・・・。親父が俺んとこに来ていきなり、『お前には婚約者がいる。だから、明日、会ってこい。場所はウォーターホテルだ。』って言ってきたんだ・・・。俺、婚約者がいるなんて全く知らなくてさ。会社を継ぐなんて言われたこともなかった・・・。会社を継がなくて良いから自由に過ごせるんだ、って思ってたから親父に反抗して家を飛び出したんだ・・・。」
そうだったんだ・・・。でも、婚約者って誰?どんな人?雄はその人を好きになったの・・・?
「結局、婚約者って人と会ったの?」
雄は首を縦に振った。
「あぁ。親父に無理矢理連れて行かれてな。最初見たときは、普通に綺麗な人だと思った。・・・でも、好きにはならなかった。」
「なんで・・・?」
雄はあたしの手をギュッと握る。
「その人、佐山花恵って言うんだ。花恵さんは・・・、親にばれないようにして、毎晩、外を遊び歩いてたんだ・・・。知らない男と腕くんでたりして・・・。花恵さんは遊び人だったんだ・・・。」
「なんで、雄はその事知ってるの・・・?」
「俺、婚約者の話が出てきた頃から家にあまり帰らなくなったんだ。それで、知らないやつと喧嘩して、クラブ行ったりして遊んでた。・・・女とも遊んだ。」
その言葉に心が締め付けられるようになった。
「女と遊んだあと、街を歩いてたら聞いたことのある声がしてそっちを見てみたら花恵さんがいて、知らないやつと歩いてたんだ。数日後、また俺は遊んでたんだ。そしたら、また違うやつと歩いてた。」
花恵さんって人・・・、わかんないよ・・・。なんで遊ぶの?婚約者がいるって知ってるはずなのに何で・・・?
「だから俺は花恵さんのこともあって余計に会社を継ぐことが嫌になった。だって、会社継いだら花恵さんと政略結婚させられるだろ?」
「雄が、もし今、会社を継ぐって言ったら、花恵さんと結婚するの?」
「それは親父にも言っておく。俺は花恵さんと結婚しなきゃならないんだったら会社を継がないって。」
良かった・・・。雄が他の人と結婚するのだけは嫌だから・・・。
今の雄からしたら全く想像がつかないよ・・・。
「中3になって、2ヶ月くらいたった時かな・・・。親父が俺んとこに来ていきなり、『お前には婚約者がいる。だから、明日、会ってこい。場所はウォーターホテルだ。』って言ってきたんだ・・・。俺、婚約者がいるなんて全く知らなくてさ。会社を継ぐなんて言われたこともなかった・・・。会社を継がなくて良いから自由に過ごせるんだ、って思ってたから親父に反抗して家を飛び出したんだ・・・。」
そうだったんだ・・・。でも、婚約者って誰?どんな人?雄はその人を好きになったの・・・?
「結局、婚約者って人と会ったの?」
雄は首を縦に振った。
「あぁ。親父に無理矢理連れて行かれてな。最初見たときは、普通に綺麗な人だと思った。・・・でも、好きにはならなかった。」
「なんで・・・?」
雄はあたしの手をギュッと握る。
「その人、佐山花恵って言うんだ。花恵さんは・・・、親にばれないようにして、毎晩、外を遊び歩いてたんだ・・・。知らない男と腕くんでたりして・・・。花恵さんは遊び人だったんだ・・・。」
「なんで、雄はその事知ってるの・・・?」
「俺、婚約者の話が出てきた頃から家にあまり帰らなくなったんだ。それで、知らないやつと喧嘩して、クラブ行ったりして遊んでた。・・・女とも遊んだ。」
その言葉に心が締め付けられるようになった。
「女と遊んだあと、街を歩いてたら聞いたことのある声がしてそっちを見てみたら花恵さんがいて、知らないやつと歩いてたんだ。数日後、また俺は遊んでたんだ。そしたら、また違うやつと歩いてた。」
花恵さんって人・・・、わかんないよ・・・。なんで遊ぶの?婚約者がいるって知ってるはずなのに何で・・・?
「だから俺は花恵さんのこともあって余計に会社を継ぐことが嫌になった。だって、会社継いだら花恵さんと政略結婚させられるだろ?」
「雄が、もし今、会社を継ぐって言ったら、花恵さんと結婚するの?」
「それは親父にも言っておく。俺は花恵さんと結婚しなきゃならないんだったら会社を継がないって。」
良かった・・・。雄が他の人と結婚するのだけは嫌だから・・・。