最初最後彼氏!
「でもっ!明後日、会うの・・・?その・・・花恵さんって人と・・・。」

「まだ分からない。でも、会ったとしたらちゃんと『俺には奈美って彼女がいる。』って言うから。反対されたらこっちにも考えがあるしな。」

「考え?何?考えって・・・。」

雄はニコッと笑って

「まだ秘密♪」

といってあたしの唇に人差し指をのっけた。

うわっ・・・!

なんか・・・、雰囲気違う・・・。

「奈美、花恵さんは俺と結婚するのを認めているらしいんだ・・・。だから、明後日、会うことになったらその事も親父達は話すと思うんだ。でも、俺は奈美だけだから。俺だけを・・・、信じて待ってろ・・・。」

雄・・・。なんかいつもと違って弱っているように見える・・・。

「雄。あたしは雄を裏切らない。雄はあたしを信じてくれるんでしょ?だったら、あたしだって雄を信じる。雄が、雄が・・・、大好きだから・・・。」

雄は目を見て話を聞いてくれた。

そして、あたしを強く抱きしめて、

「俺も奈美が大好き・・・。」

と言って、あたしにキスをした。
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