最初最後彼氏!
「奈美・・・。俺は奈美がうらやましい・・・。」

うらやましい・・・?何が・・・?どこが・・・?

「俺の家は昔からたいてい俺1人だったんだ・・・。」

・・・そっか。お父さん社長だもんね・・・。

「奈美は、親と今は離れてるけど昔は一緒に暮らしてただろ?」

あたしは黙ってうなずく。

「それがうらやましいんだ・・・。1人だった俺と、親と一緒だった奈美・・・。」

雄は涙を流している。あたしには分かった。

「でも、今の雄にはあたしがついてる。あたしがいるよ?雄のこと、何があっても信じるから・・・。雄もあたしを信じて・・・?」

「奈美・・・。・・・ありがとう・・・。やっぱりお前は最高の女だ・・・!」

といってあたしを少し離して微笑んでくれた。

あたしも雄に微笑んで、軽くキスをした・・・。


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