最初最後彼氏!

本音のあと

「そろそろ、家に帰るか。奈美、俺んち泊まるよな?」

少しだけ元気が戻ったみたい。よかったぁ・・・!

「今日も泊まっていいの・・・?」

雄はあたしの手を握って、

「当たり前じゃん。奈美は俺だけの女なんだから。本当は一緒に暮らしたいけどな。」

一緒に暮らすって同居!?そんなのまだ恥ずかしいよ・・・。

「じゃあ、今日も泊まる!」

ニッコリ笑って雄を見上げる。

雄は少し顔を赤くして微笑んでくれた。


二人で駅に向かい電車に乗る。

地元の駅に着いて、少しだけ買い物をして家に帰る。

普通のことなんだけど、普通じゃなかった。

何でかって言うと、雄があたしの腰に手を回してずっと密着していたから。

何回も「買い物の邪魔になる!」って言ったのに「離さない!」といって離れなかった。

・・・雄、小さい子供みたい・・・(笑)

「誰が小さい子供みたいだって?」

「へっ?」

まさか、声に出てた!?やばっ・・・!

「思いっきり声に出てたから。子供みたいなのは奈美の方だろ。」

「なっ!なによ!子供っぽくて悪かったね!」

そう言って雄から顔をそむける。

「でも、俺はそんな子供っぽいとこ、可愛いと思うぜ?」

耳元で囁かれて思わず顔が火照ってくる。

「顔、真っ赤だな。」

と言って頭をなでられる。

さっき可愛いって言ったよね・・・?

ちょっと嬉しいかも・・・。

そんなことを考えてるうちに雄の家に到着。

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