最初最後彼氏!
「雄!今日はお鍋だけどいい?」

「前から言ってんじゃん。奈美が作るなら何でもいいって。」

・・・なんで雄は胸キュンのセリフを普通に言えるのだろう?

「んじゃ、少し待ってて?すぐ作るから!」

急いで具材を切り始める。

白菜やネギ、しらたきに豆腐、シイタケ、豚肉など鍋らしいものばっかり。

それらをだし汁の入った鍋に入れてしばらく煮込んでおく。

その間にお風呂の準備だ・・・!

お風呂場を洗ってお湯をためる。

後はタイマーがなるのを待ってお湯を止めるだけ。

はぁ・・・、なんか疲れた・・・。

気がつくと雄が近くにいて

「なんか手伝おうか?」

だって。優しいなぁ・・・。

「大丈夫だよ!一段落ついたから!」

「そっか。あんま無理すんなよ。」

あたしの頭をなでてからリビングに戻っていく。

雄も今日は色んなこと話して疲れてるだろうからゆっくりしてて欲しい。

いつもの恩返しかな。

雄にはいつも心配かけてるし。

今日ぐらいはゆっくり休んでもらわないとね。

お鍋ができあがるまで後少し時間あるなぁ・・・。

とりあえず雄のとこ行こ!


雄はリビングでテレビを見ていた。

あたしに気づいたのか、雄は

「奈美。こっちおいで。」

と言って少し足を開く。

とりあえず雄の隣に座ろうと思ったんだけど・・・、

「えっ!?」

雄に腕を引っ張られて、座った場所は雄の足の間。

後ろから雄がギュって抱きしめてくる。

そして雄はあたしの肩に顎を乗せてくる。

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