最初最後彼氏!
あいつは自分から女子に話しかけるようなことはしない。

あまりにも驚いてしまっていると、

「なに固まってんだよ。
俺の質問に答えろよ。」

と命令口調で言ってきた。

やっぱりむかつくーーー!!!

「貴方に関係ないでしょ!?」

と、ほかの人に聞こえないように言ってやった。

「別に教えてくれてもいくね?」

としつこかったから

「親が出張中だからバイトしてんの!
なんか文句ある!?」

幸い、少し奥の方の席だったから

周りには聞こえてなかった。

「ふ~ん・・・。」

ふ~ん・・・。って!

あんたが聞いてきたんでしょうが!

「お前って彼氏とかいないわけ?
いたらバイトしてて怒られないのかよ?」

とか言ってきた。

「彼氏なんていないしいらないの!
親も認めてるからバイトしてても怒る人がいないの!」

と、少し怒り気味に言ってやった。

すると・・・。

「へ~・・・。お前彼氏いないんだ・・・。」

「いないけどなんか文句ある!?」

「ないけど・・・。」

すっかりあいつのコーヒーは空っぽで、

「コーヒーのおかわりは?」

「いらね。帰るわ。いくら?」

いきなりすぎるし!!

「240円です。」

「ん。」

ここのコーヒー。

安くておいしいって評判なんだって。

ちょうど240円。

「ありがとうございました。」

するとあいつは・・・。

「またくるから。シフト教えろ。」

と言ってきた。

「なんであんたに教えなきゃなら・・・」

言えなかった・・・。

だって・・・。すんごく恐い顔で見下ろしてくるんだもん・・・。


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