最初最後彼氏!
結局シフトを教えてしまったあたし・・・。

何やってるんだろう・・・。バカだなぁ・・・。

「奈美?どした?大丈夫か?」

そういって心配してくれる翔平。

「大丈夫だよ!もう少しでバイト終わるね!
頑張ろー!」

と言って翔平に笑顔を向けた。

バイトが終わる時刻は9時~10時くらい。

「バイト終わったら送ってやろうか?
俺、チャリだから!」

と言ってくれた。

もう外は真っ暗だし・・・。怖いし・・・。

送ってもらお・・・。

「うん!乗せてって!」

すると翔平は笑顔で

「まかせとけ!マッハだしてやんよ!」

とか言ってくるからふたりで笑っていた。


その後も着々と仕事をこなし、あっという間にバイトが終わった

「奈美!帰るぞ!準備しろー!」

と翔平が騒いでる・・・。

うるさい・・・(笑)

「もう少しで終わるってば!
・・・よし!終了!帰ろ!」

「うし!んじゃ、荷物のせてくださーい!」

「ハーイ。お願いしマース!」

といって、自転車の後ろに乗る。

「落とされないようにしっかりつかまっとけ!!」

と言って、腕を翔平のお腹にまわした。

「道案内しろよ!どの辺?」

「星公園わかる?そこの近く!」

「あ~。星公園ね。了解!
んじゃ!行くぞ!つかまれよ?」

次の瞬間、自転車は勢いよく走り出した。

早すぎて怖かったけど気持ちがよかった。

あっという間に星公園に着いて、公園内で少し話をしていた。

お互いの学校のことや友達のこと・・・恋愛のこと・・・。

あたしは睡蓮高等学校で、翔平が桜花(おうか)高等学校。

すると翔平がいきなり

「奈美って彼氏いんの?」

と聞いてきた。
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