100万回のKISS
昼休み、あの出逢いから
毎日あたしとみさの隣に
やってくる、変態野郎。
それが今では、不思議と
当たり前になろうとしていた。
「すずちゃん。」
すずちゃん。
すずちゃん。
何であたしのことだけ、すずちゃんなの?
「春くーん。今日暇かなぁ?」
甘ったるい女の子の声。
あたしは苦手。
嫌いじゃないけど好きでもない。
「今日?」
変態野郎も、また表の顔で女の子に話をする。
あたしには絶対に見せない、表の顔で。