私のペットはヴァンパイア!?〜禁じられた恋の行方〜
「ア…アンタのことが嫌いだから、言われたのが悔しかっただけよ!」
「本当にそれだけか…?」
ファルドを見ると、何か笑いを堪えているように肩を小刻みに揺らしていた。
何がそんなに面白いのよ!!
「えぇ、それだけよ!!」
「嘘だな」
はい?
「顔が真っ赤だぞ?もしかしてオレのこと好きな…」
バチンッ――
本日2回目。
1回目の時よりも、強く叩いてやった。
「いッ…お前…なにすんだよ…」
右頬を庇うようにして、左目で私を睨んできたファルドに、私は喧嘩を売るような態度をした。
「アンタのその口が、余計なことを言いそうだったからよ!!」