私のペットはヴァンパイア!?〜禁じられた恋の行方〜
「…莉…琉莉!」
私を呼ぶ声がして、勢いよく上半身を起こすと、頭を何かにぶつけた。
「痛…ったぁ…」
見上げると、そこには私を睨むファルドの姿があった。
「…痛いのはどっちだよ…急に起き上がりやがって…」
ファルドはさっきよりますます機嫌が悪そう。
「ごっ…ごめん!まさか…いると思わなくて…」
「…ふざけんな…ここまで運んできたのは俺だぞ?重かった…」
一言多いのよっ!
せっかく今、「ありがとう」って言おうと思ったのに……